就職活動を前にした娘と話していて、
手取り月12万円の設定で、考えるとどうなるのか
書いてみてほしいと言われました
私たちは以前に、手取り20万円だったらという話をしています
今回は、例として「手取り12万円」で考えてみたいと思います
以前にあげた「手取り20万円」を () に、書いて
比較しながら、進めます
自分用投資 1割 1万2千円 (2万円)
長期用貯蓄 1割 1万2千円 (2万円)
臨時用貯蓄 1割 1万2千円 (2万円)
住居費 3割以内 3万6千円 (6万円)
生活費 4割 4万8千円 (8万円)
- 自分用投資 1割 1万2千円 (2万円)
- 長期用貯蓄 1割 1万2千円 (2万円)
- 臨時用貯蓄 1割 1万2千円 (2万円)
- 住居費 3割以下 3万6千円 (6万円)
- 生活費 4割 4万8千円 (8万円)
- 課題となった資金をどうするか
- 今回考えたこと
中身を検討してみましょう
自分用投資 1割 1万2千円 (2万円)
「継続して稼げるようになる」ためのお金です
私たちが暮らす社会は、技術の更新が速いです
考え方も、暮らし方も、アンテナを張っていないと
あっという間に変わっていきます
そのままでは時代遅れになってしまうスキルを更新し続けるためには
新たな技術を今のうちに身につける資金が必要です
理解を深めるための書籍代
対面で教えをこうための費用
情報収集のためのスマホも、買い替えが必要になるでしょう
税金一つとっても
支払われない税金は、ペナルティを付けて回収されますが
余計に支払われた税金は、請求しなければ返してもらえません
ほかにも国は、様々なサービスを新しく展開します
日本の行政は
「サービスの受け手が要求しなければ、サービスしない」
が、基本です
自分の権利を守るためにも、勉強が必要です
学ぼう!
この自己投資資金を「先にとること」は、難しいことです
でも、まずは「自分に」支払うことが、大事です
自分が「継続的に稼げる」状態になければ
食べていけないのだと、気を引き締めて頑張りましょう
長期用貯蓄 1割 1万2千円 (2万円)
お金の話は、時間の話でもあります
あなたは、何歳ごろにどんなことをしたいですか?
どんな夢を描いていますか?
そのためには、いくらくらいかかりそうですか?
『長期用貯蓄』を準備するとき、
自分の年齢と家族の年齢を並べて書き込んで
状況把握をすると意外と発見があります
我が家は長寿家系で、後期高齢者がたくさんいますから
一度、自分で書いてみることをお勧めします
ただし、高齢者のことは参考程度に考えてください
真剣に考えすぎると、重いです
あなたは、まず自分のことを
どういう人生を描くのか考えてください
これは、そのための資金です
臨時用貯蓄 1割 1万2千円 (2万円)
「予定できないことに対応する貯蓄」です
何かのきっかけで「職を失う」
誰かの祝い事がある「慶弔」
自分の健康が悪化して、しばらく休みが必要になる
「天災」に遭遇する
一度に色々発生すると、時間も体力も足りなくて
「想定外」の人の手を借りることになるかもしれません
ある程度の「現金」を、準備するに越したことはないですね
まずは1年分、年収程度を準備しましょう
住居費 3割以下 3万6千円 (6万円)
手取り月12万円と、20万円の差が、
大きく現れましたね
住居費予算が月額6万円であれば賃貸の場合、
月額4万5千円程度の部屋に住んで、
(賛否はありますが、私は必要と考えます)
家具家電の買い替え費用を積み立てることが
ぎりぎりできそうに思います
ただし、都内近郊だとかなり厳しい予算だと思います
住居予算、月額3万6千円となると
都内近郊の場合
まず、部屋を見つけることが困難です
あったとしても、安全性を考えると
あなたにすすめることはできそうにありません
そうなると、一つの部屋を誰かとシェアすることになるのでしょうか
ワンルームの場合、シェアは認められていないことが多いので
1LDKか、2DKの部屋を用意すると
都内なら7万円以上はかかりそうです
職場からの家賃補助や、交通費の支給があれば
何とかできるかもしれませんが
なかった場合には、どこかを削らなければなりません
いったん課題として
先に進んで、考えてみましょう
生活費 4割 4万8千円 (8万円)
食費、公共料金(電気、水道、ガス、通信費、NHK受信料 等 )
消耗品、化粧品、被服費、交際費、病院代 等が
生活費の範疇になります
食費、公共料金は4万8千円の中でやりくりできそうですが
そのほかは、難しそうです
手取り月20万円の場合は、やりくりは必要ですが
何とか賄えるかと思います
食費
食を含めた健康管理は大きな課題です
健康にかかわる資金は譲れません
とりあえず、3万円取りましょう
1日1000円で食べることは、慣れないと難しいと思います
外で食べたら1000円なんて、1食で飛んでいく金額です
それでも、割合からすると大きな金額ですが
健康のために確保したい金額です
電気料金
昨今の夏の暑さを考えると、エアコンの使用は致し方ありません
冬は使わなければ命にかかわります
適切な節約が難しいと感じます
水道、ガス
お風呂と洗濯にかなり取られますが
社会生活をするのに、さぼるわけにもいきません
無駄遣いを減らす程度しか対策はなさそうです
通信費
格安スマホが使えるなら、多少は違うかもしれません
ネット環境と職種が金額を決めることになりそうです
NHK受信料は、今のところテレビを持たなければかかりません
消耗品、化粧品
トイレットペーパーや、生理用品、せっけん、シャンプー
もろもろの化粧品
洗濯用の洗剤や掃除用具
なしでは生活が成り立ちませんよね
コストも手間も減らせるものを探したいです
被服費
仕事をする以上は、失礼のない恰好をする必要があります
職種によって、移動手段によって
シーズンごとに違うものが必要となるでしょう
しかし、4万8千円の生活費から、予算を割けそうにありません
被服費も課題となりそうです
交際費
職場や友人、知人との付き合いに予算が必要です
楽しく、必要と感じて出せるなら、ある程度はいいでしょう
4万8千円の生活費からは、出せそうにはないので
課題として考えましょう
病院代
今考えられる治療費は、花粉症とアトピーでしょうか
毎年必要な治療は、生活費のうちだと思います
インフルエンザの予防接種など、必要な職場なら
生活費から出るように管理したいです
それでも、生活費4万8千円のうちは、出せません
浪費
言葉はよくない響きですが、
生活のうるおい、自分の楽しみのためのお金です
これがないと、どんな生活も続きません
少しでもいいので、何とかひねり出しましょう
課題となった資金をどうするか
とりあえず、書き並べてみて
足りない予算がかなりありました
住居費、被服費、交際費、病院代、浪費
です
被服費、交際費
仕事に必要なものに限り
「自己投資用」の資金から一部を流用することになると思います
ただし、
あくまでも稼ぎ続けるための投資として考えましょう
しばらくは勉強の資金が足りなくなりますが
無料で学べるものを探して
勉強だけは怠らにように気を付けてください
病院代、浪費
しばらくは「臨時用貯蓄」からの流用になるでしょう
必要最低限に抑えるように、工夫が必要になると思います
特に「浪費」に関しては、お金がかからない方法を見つけて
楽しんでください
住居費
残る予算は、「長期貯蓄用」の資金しかありません
住居費3万6千円 + 長期貯蓄用1万2千円 = 4万8千円
都内近郊であれば4万8千円でも、
一人で住居を見つけるのは難しいかと思います
家電が一つ壊れても、買い替える予算がありません
今回考えたこと
手取り月12万円で、上手に暮らしている方もおられると思います
様々な知恵をお借りして、暮らしていけるようにスキルを磨きましょう
今回かなりざっくりと考えてみましたが、
月収手取り12万円で、例えば都内近郊で一人暮らしをするのは
かなり厳しそうです
副収入を考えることも必要かもしれませんし
生活が始まる前に、準備できることがあるかもしれません
幸い、あなたには独立までに1年以上の時間があります
学んで、準備して、いいスタートを切りましょう