博物館好きの我が家には、
こんなに面白い漫画 ありがたすぎる作品です。
お話は、市役所職員の「薄井 透(26)」サンが、
「かなでの森博物館」に出向するところから、始まります。
皆さんは、博物館って、どんな仕事をしているところだと思いますか?
博物館のイメージ
なんだかよくわからないのが、並んで展示してあるところ?
教科書で見るような、名前を付けられたものが並んでいるところ?
においも、かび臭い気がするし、
照明も薄暗いし、
足音が響くような、ちょっと気味悪い感じだし、
切符売りが自動化された今は、ショップ以外に働いてる人なんているの?
そんな風に感じている方、おられるのではないでしょうか。
だいたい「博物」って、なによ。
そんな声も聞こえてきそうですね。
博物館、表の仕事
たいていは分野別に、取り扱い範囲を決めています。
歴史系だったり、美術系だったり
この漫画では、自然科学系が守備範囲です。
展示品の管理はもちろん、
テーマを変えて見せる工夫「特別展」を開催して
見てもらう工夫をしています。
そのために、遠くから展示品を借りてくることもしています。
見てくれる人のために、
理解の手助けになるようなパンフレットを作ったりもします。
ガイド役のひとを準備して、展示品を見るツアーをすることもあります。
体験イベントを開催したり、
公開講座をやったりもします。
ま、その辺が「表の仕事」ですね。
博物館、裏の仕事
これがね。恐ろしいほど、お金が動いたりするんですよ。
美術系の博物館が、えらいお値段で絵を買った話、時々ニュースで見かけませんか。
「その予算、どこから出てきたの?」
って、思うほど。
そんな高いもの、レンタルするだけだって、
えらいお値段になりそうだなと思います。
保険かけたり、気を使って運んできたり、
展示場所の空調だ、湿度管理だ、光の加減はどうだこうだ。
考えるだけでも、「裏のお仕事」えらいこっちゃです。
でもね。
それって、どちらかというと「表のうち」なんですよ。
博物館のほんとの「裏のお仕事」は、
持ち込まれたものを分類して、研究して、発表すること。
そしてしっかり保存すること。
大学の先生とか、してそうな仕事だと思いますか。
「学芸員」っていう、特別職なんですよ。
そういう仕事をする人たちが、
表には見えないところに、いっぱいおられるのが博物館なんです。
この漫画、そういう人たちのお話なんです。
「かなで森博物館」に出向した「薄井 透」さんは
”自然を科学する博物館”で
研究作業を手伝って、
山や、海へと飛び回る日々を過ごすことになります。
餌やり、みずやり、整理整頓
博物館の広い仕事に没頭します。
薄井さん自身は学芸員ではありません。
職員として、大きな作業の費用捻出に走り回って
知らずに「コーディネーター」の仕事をしています。
それは研究する学芸員の皆さんから見ると
ありがたい、尊敬する仕事をする人で
なくてはならない存在なのです。
2巻以降の発展が、すごく気になります。
表から見えない博物館、
この漫画でのぞいてみませんか?
そして、地域の自然史博物館に行ってみましょう。
かび臭さが、貴重なものとリスペクトできますよ。