外国人が見た、日本の話。
目線が変わってきましたよね。
以前は
「なんでそんなに上から目線?」
と思う作品ありましたけれど、
最近は
「そんなにリスペクトされると、照れますなぁ」
って、感じだったりしてね。
北欧女子オーサが見つけた日本の不思議4 (コミックエッセイ)
- 作者: オーサ・イェークストロム
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: Kindle版
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作者の、オーサはスウェーデンから日本に来て、
日本語で漫画を描いています。
アニメやファッションから日本に興味を持ち、
本当に日本まで来てしまうその行動力には脱帽します。
このパターンで日本に来る外国の方、増えましたよね。
でも、オーサは
寒い冬場に窓を開けたままカーテンを閉めてしまい、
そのまま春まで寒い思いをしながら過ごしてしまう
「この子大丈夫かな?」
と読者もちょっと心配になる「愛されキャラ」です。
連載4冊目の今回は、
取材旅行に出かけたお話
引っ越しのお話
スウェーデンに里帰りして、ハウスメイトが遊びに来たお話
が、中心になっています。
北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 (コミックエッセイ)
- 作者: オーサ・イェークストロム
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2016/07/21
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
こちらの本は連載とは違うくくりになっていますが、
オーサが「ディープな日本」を取材旅行したお話です。
4巻の取材旅行も、オーサが体験したレポートになっていて
その感想がおもしろいです。
剣道を体験して、
オーサの考える「日本人的集団的な考え方」と
「武士道」がどう両立していたのか
謎が、簡単に解決しているところなどは
「そこに落ち着くんだ~」と微笑んでしまいました。
「両立」というという風に考えて、疑問をもつことが
すでに私には面白かったです。
今回も里帰りの話がありますが
前作の中にも、スウェーデンに里帰りしたときのお話が出てきました。
日本食に慣れたオーサには、スウェーデンの食事は乳製品が多すぎて
おなかを壊してしまうというのです。
炭水化物を控える家族の食事にも、順応できなくなっているオーサは
日本に帰ってきて「ごはん」にほっとしています。
今回の里帰り編では、日本人の友人を登場させることで
スウェーデンと日本との違いを、
日本人目線で紹介してくれています。
人が集まった時、大皿に残る最後の1枚のクッキーが誰も食べられない話や、
パーソナルスペースにかなりの違いがある話、
仕事と余暇に対する考え方の違いや、
情報についてオープンなスウェーデンのことなど
「へぇ~」と思うことが沢山ありました。
素朴な疑問と、
オーサのキャラクターから生まれる日常が詰まった「楽しい作品」です。
しんどい気分にさせられることは、ほとんどありません。
安心して「楽しい気持ちでいたい時に」読んでくださいね。