はむすた母です
先日、おーさんがどこから仕入れたのか
「日本で育ったアフリカ少年の話」を始めました
しかもなぜか、
「彼の母国では、お札に書かれた人が誰なのか誰も興味がない」
という話でした
話を聞きながら、そっとこの本を差し出しました
その話、でてきます
ちなみに私「はむすた母」は夏ごろTwitterでフォローして
本のことを知り、出先で探して購入しました
我が家では、たいていおとーさんの方がいろいろ楽しい情報が早いので
「これ知ってる~?」
の話に今回はがっつり対応できて
「やったね!」って、気分でした
1984年生まれのルネさん
日本人のお父様と、カメルーン人のお母様に連れられて
4歳ごろから日本とカメルーンを行き来して育ったそうです
日本はバリバリ、バブルの時期ですよね
当時はアフリカ系の方は少なかったように思います
都内だと、イランの方が目立った時期じゃないかしら?
本の中では
「多少悩みはあったけど、友達もおったし
楽しい子供時代やった」
と、言ってます
「話に落ちをつける感じが、関西人だねぇ」
と、娘がニコニコ読んでいます
もちろんルネさん自身の、努力もたくさんあったと思います
小さい頃の日本語の獲得にしても
母国語、フランス語の大人の言葉を覚えることにしても
そう簡単なことではないですよね
私は親になっているので、ご家族のぶれない感じがすごいなと感じます
それをすごく素直に受け止めてきたルネさんに感動します
お父様から日本人らしい教育を受けて
お母様からカメルーン人らしい教育を受けて
カメルーンまで20時間かけて出かけて行ったおじいさまを尊敬していて
分からないことをゆっくり丁寧に教えてくれたおばあさまを信頼していて
カメルーンでは
同じ名前を持つ親族と、同じ名前の系譜をきちんとつなげていたり
従兄弟の将来のための勉強に感じ入ったり
ルネさんの受け止め方がストレートで、真摯だと感じます
自分の役割をいい形で前向きにとらえて、
自分自身の文化の形を作っていくルネさんのような方が
たくさん増えたらいいなぁ
そんな風に思える一冊でした
まんが アフリカ少年が日本で育った結果【電子書籍】[ 星野ルネ ]
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