4回目のレッスンの前に・・・
ご兄弟姉妹でレッスンをするとき、
上のお子様のプライドに配慮します。
下のお子様は、
耳で上のお子様が練習しているのを聞いて学んでいるので
同じ教本を使うと、あっという間に追いつきます。
例えば、上のお子様が1年かかったところを
3~4か月でクリアーしてしまうことがよくあるんです。
そうなると、スタートの時期が近い場合、
追い越されることもあって、
上のお子様にとっては、さすがにそれは厳しいことですよね。
それを避けるために、クッションになる教本をはさむか
まったく別のシリーズを使います。
例えば、
こちらは、完全オリジナル教本で知っている曲は出てきません。
歌がついていて、進み方がゆっくり、
絵がカラフルでかわいく、子供に好まれる教本です。
もともと、他の教本でうまく進まななかった生徒さんのために
樹原先生が特別に作られた教本なので、
無理なく理解してもらえるように作られています。
このシリーズを2冊目から「ピアノひけるよワークブック」と併用し、
3冊目から「リズムとソルフェージュ」(以下に出てきます)を併用します。
3冊が終わった時点で、
「ピアノ弾けるよジュニア3」に入り、
知っている曲を楽しんでもらいます。
しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア(3)
- 作者: 橋本晃一
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 楽譜
- 購入: 1人 クリック: 2回
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その先も、保護者様にご相談して教本を分けたり、
同じ教本でも選ぶ曲を分けて、
上のお子様のプライドに配慮していきます。
2~3年目ごろになると、
それぞれの得意なタイプの曲が見えてくるので
それによって方向を考えていくと、トラブルが避けられると思います。
ご兄弟姉妹にもよるので、
これは必ずしも必要な配慮とは言えないかもしれませんが、
私は「保護者様とのご相談はした方がいい」と考えています。
4回目以降のピアノのレッスン
話を戻します。
しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア(1)
- 作者: 橋本晃一
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 1999/05/29
- メディア: 楽譜
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2回目に、練習した曲を終了させます。
レッスン初めに、歌いながら弾いてみて、
スムーズにできていたら、合奏します。
感想を聞いて、
「大きな花丸」を付けて終了します。
盛大にほめてあげましょう。
次の曲も同じように進めます。
毎週、新しい曲にチャレンジしながら
1曲、1週間~2週間のペースで進めていきます。
指番号の練習は1か月ほどで、終了です。
そのあとは、演奏中に指先が丸くなっているように
「指番号の練習の時のように、丸くしてね。」
と、何度も声をかけてあげてください。
ピアノ弾けるよジュニア1が終了するころ
集中力に余裕が出てきたら、こちらを始めます。
とてもいい教本なのですが、題名に年齢があるため
気にするお子様が多いです。
カバーをかけてしまうことをお勧めします。
シリーズになっていて、この後
「リズムとソルフェージュ」(1)~(4)
が、あります。
一人で譜読みができるようになるためのレッスンです。
リズムを「拍手、ひざ打ち」する練習と
音符を読みながら歌う練習ができます。
レッスン時のみ使用し、宿題にはしません。
「歌とピアノのえほん」を書かれた呉先生が、
音感を身に着ける目的でバイオリンの生徒さんを
お預かりしたときに苦心されて作られた教本で、
レッスンの中で繰り返し学ぶことで
力を付けていけるように作られています。
正しいリズムを刻めているか、
正しく読めて正しい音を発生できているかを常に確かめながら、
初回に「1~5」、2回目に「2~6」、3回目に「3~7」という具合に
重ねて使用すると効果的です。
注意すること
4~7歳は、体の大きさにも個人差がかなりあるように、
様々な違いが個人で出る時期です。
特に集中力は同じ年齢でも、かなりの違いがあります。
同じ時期に始めても、同じようには進みません。
他のお子様と比べることなく、
一人一人のペースで楽しむことに集中して下さい。
練習のさせ過ぎは、ケガをさせてしまいます。
背筋を伸ばし、足で支える姿勢で、
ひじから水平に上げて、姿勢を保っている
ピアノを弾く体力は、そう簡単につくものではありません。
背中を痛がるようなら、椅子の位置がずれている可能性があります。
ミドルC(真ん中のド)のところにちゃんと椅子があるか、
確認してください。
指を痛がるようなら、音量を調節して、「小さく弾いた時にちゃんと聞こえる」音量に調整してください。
小さく弾こうとしたときのほうが、
コントロールしようとするために緊張が高まります。
追記 子供に限らず、大人も背中の痛み、手の痛みを発症することがあります。
ピアノの前で座る姿勢は、普段の生活ではあまりない姿勢なので、
練習を始めたばかりの方は、腹筋、背筋が足りません。
筋力が付くまでは、長時間の練習はお勧めできません。
曲によっても、同様のことがありますので、ご注意ください。
早く上達させることばかりに、気を取られないように
慌てて進めることのないように、注意してくださいね。
発表の機会をたくさん作りましょう
褒めてくれる方を、探してください。
身内の方がいいと思います。
この時期は、進み具合に個人差がかなりあるので
幼稚園、保育園、小学校でピアノ伴奏をしたいと思っても
なかなか難しいことがあります。
それよりもお子様自身が、
大好きな人のために演奏することを覚えた方がいいと思います。
人の気持ちを考えながら演奏できるようになることは、
音楽でアピールすることができるようになる第一歩だからです。
家族のお誕生日や、父の日、母の日。
久しぶりにお祖父ちゃん、お祖母ちゃんに会えたときに
ぜひ披露して、ほめてもらう機会を増やしましょう。
その時、誰に向けた選曲か、
どのように演奏すると、どんな気持ちが伝わるのか
など、表現の話をしてみることをお勧めします。
人に伝える楽しさをぜひお子様に、感じさせてあげてください。
事前に準備ができるなら、レッスンの時に先生にご相談してもいいと思います。
面白がって、一緒に考えてくださる先生もおられますよ。
楽しく音楽できることを、祈っています。
私のレッスンの方法に、質問などありましたら
コメント欄にお願いします。
できる限りお答えさせていただきます。
6~10歳、入門編
その後のレッスン編も予定しています。
また、読んでくださいね。
ご質問、いただきました。
この時期に入門される方むけに、お勧めの楽器はこちらです。
量販店で1万円ぐらいだと思います。
光ナビのシリーズのほうが安価ですが、
私には、光ナビシステムがレッスンには邪魔に感じます。
生徒さんによるので個人差がありますが
光ナビで「指使いの感覚なしに覚えてしまう」方がおられるので、
私は「善し悪しだな」と思います。
食事用のテーブルか、学習机を使えるので専用台は必要ありません。
座面が調節できるピアノ専用椅子と足台(段ボール箱で十分です)を用意してください。
(食事時、勉強時に適切な高さと、ピアノ練習の高さは違います。
こまめに調整することをお勧めします)
4~7歳のお子様にヘットフォンを与えると、音量を大きくしがちで危険です。
室内に聞こえる音で練習できる時間帯を、見極めてください。
3年以上、練習が続けられるようなら
その時には鍵盤数が足りなくなりますので
買い替えの検討をお願いします。