小学2年生~4年生の、経験者編です。
かなり独断と偏見でラインナップしてありますので、
あくまでも参考程度に読んでください。
ただし、私のレッスンでは
「大真面目」で取り組んでいる教材です。
ここまでに、こちらを終了しているものとします。
しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア(3)
- 作者: 橋本晃一
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 楽譜
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ここまで問題なく理解できているようなら、こちらに進めます。
(もう少し理解を深めたい場合は、保護者様とご相談の上、別の教材に進みます)
初級ピアノ併用曲集 ピアノパレード 2 バイエル初~中級程度 バイエル初~中級程度
- 作者: 加賀美江,田丸信明
- 出版社/メーカー: 学研プラス 児童・幼児事業部 音楽事業室
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 楽譜
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『ピアノパレード』のシリーズは
子どもたちがよく知っている
「ディズニーの音楽」と「ジブリの音楽」が
必ず1冊に1曲づつ入っていて、
他にも歌える曲を取り入れながら、練習曲も間に挟んでいるという
盛りだくさんの教材です。
この『ピアノパレード』シリーズは7巻あって、
「ブルグミュラー25の練習曲」終了レベルまで用意されています。
このシリーズだけで力をつけるのは、
難しいと思われることも多いので
メイン教材として使用し、併用教材を使用しています。
選曲がとてもいいので好まれる教材です。
『リズムとソルフェージュ』のシリーズは
引き続き使用していきます。
始めは遊び感覚で楽しんでいたリズム打ちに
だんだん苦戦するようになってきますが、
拍子感のある演奏ができるようになるには、
欠かせない教材です。
ワークブックは、
音符の読み書きを覚えるというより、
楽典の理解を助けるものに切り替えていくことをお勧めします。
4年生以降は、別のワークを使います。
音階の理解と、音程の理解には市販の教材では足りません。
五線譜ノートを用意して、
ひとつひとつ、ゆっくりと、しつこく
書いて、弾いてを繰り返します。
音階なら12音階、嬰・変、
全てを週 一つづつ、やっていきます。
始めはきょとんとしている生徒さんも、
いくつかやるうちにパターンを理解して
自分で書けるようになっていきます。
音程も、数えながらできるようになります。
使用する五線譜ノートは「4段横開き」のものが、
1ページ分にまとまるので 便利です。
この時期、併用する教材でお勧めのものです。
ギロック こどものためのアルバム (Zenーon piano library)
- 作者: 日下部憲夫
- 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
- 発売日: 2008/09/24
- メディア: 楽譜
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世界観のある曲が並んでいるので、注目されている作曲家です。
初めての音楽でも、イメージが付きやすいようで
楽しんで弾いてもらえます。
全ての曲を練習するというより、何曲か選んで楽しみます。
「あめふりくまのこ」の作曲者、湯山昭先生の子供むけ教本です。
メインで使うには少し癖がある教本ですが、
面白いと感じる人も多いです。
1冊全部の曲を使うというよりは、
何曲か選曲して楽しむといいかと思います。
CD付:練習者のための ステップ・アップ・ピアノ名曲集[GRADE-3]
- 作者: ドレミ楽譜出版社編集部
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 2016/07/16
- メディア: 楽譜
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1巻から使います。
発表会曲として使われるような、クラシックの小曲をまとめたシリーズです。
CD付きで、曲のイメージをつかみやすいこともお勧めです。
ザ・ピアノ曲というものばかりそろっているので、
ご家族にも満足感の大きいシリーズです。
バルトーク : ミクロコスモス 第1巻(日本語付)/ブージー & ホークス社ピアノ・ソロ
- 出版社/メーカー: ブージー & ホークス社
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 楽譜
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ミクロコスモスのシリーズは、日本の出版社からも出ています。
日本人にはなじみの薄いメロディーライン、ハーモニーを
楽しめる方にお勧めしています。
ギロックより、さらに好みがわかれるように思います。
大人の方のほうが、面白く思われるかもしれません。
こちらの教本にこだわることなく、
本人、または保護者様の好みで、選んでいただきます。
発表会用の楽曲集が、「ピアノ曲のイメージ」に合うようで
保護者の方には喜ばれます。
学校で取り入れた曲や教科書にある曲、
その時々のヒット曲、アニメ、ドラマ主題歌なども
それぞれの生徒さんのレベルに応じて取り入れます。
それを機会に、基本的なコード練習もはじめます。
教科書は毎年、少しずつ内容が変わっていくので
4月に生徒さんに見せていただいて、チェックさせてもらっています。
学校で使う併用教材も変化が大きいです。
担当される先生の選曲でもかなり違いが出るので
時々「最近、音楽の時間は何をやってる?」
と、たずねるようにしています。
コードを体系的に覚えるのは、
楽典で調整、音程の理解が進んでからにします。
調整、音程の勉強を軽くした後でコードの勉強をすると
なぜその学習が必要だったか理解できて
復習するときの取り組みが違います。
おうちでの取り組み
新しく取り組む曲について
レッスンの時に私は譜読みを終るようにしているので
その場で必要になりそうな練習方法を伝えます。
このころになると、
一つの曲を完成させるのに3~4週間かかることも多いので
部分練習の方法や、つながりを意識する練習を進めていきます。
手首の動き、ひじの使い方、指先の力の入れ方、
全体の力の抜き方などのテクニックも
出てきたところで伝えていきます。
以前にやった曲を時々弾いてみて、
「どんなことを思って、どう弾くか」の話をすると
音楽的な表現を考えるきっかけになります。
レッスンでは時間が取れないので、
おうちの方にお願いすることもあります。
復習については、
なぜそれをやるのか、必ず保護者様に理由をお伝えします。
レベルの優しい曲に戻るように感じる練習は
ご理解いただけないと、嫌がられる方がおられるので注意が必要です。
1年以上前に練習した曲を、久しぶりに初見で弾くのも
譜読みの練習としても有効です。
たいてい忘れていて、一度では弾けません。
2~3回、うながしてチャレンジさせてあげてください。
すぐに上手に弾けるようになると思います。
上手になってきたところで、何を表現したいか話をしてみます。
本人がうまく言葉にできないようなら、
「楽しかったことを思い出すように、弾いてほしい。」
「この前お出かけしたときに見た場所をイメージして弾いてみて。」
「電車に乗っている感じに」
「風に吹かれているようで」
などの言葉をかけてあげてください。
言葉でどのように伝えるかを学んでくれると思います。
この後、小学生高学年以上の経験者編に続きます。