え~と、今日の話を始める前に、
以前に書いた「3~4歳編」と
どこが違うかという話なんですが・・・
どちらも保護者のサポートなしには
自主トレができない年齢なのですが、
関わり方がかなり違います。
3~4歳って、初めて会った大人に
ちゃんとした受け答えは、ほぼ期待できないんです。
「うん」「うんん」
ができれば、十分な年齢で
こちらの質問と違う答えでも「言葉」がかえって来たら
それは「コミュ力がある子」なんですね。
そうなると、先生側は質全的に
連れてきてくださった保護者の方が
おうちで自主トレするときに使えるように
お子様に伝わる言葉をお伝えしながらレッスンする
ことになります。
保護者様は、
「ピアノしよ~」「ピアノはじめるよ~」
と、誘って一緒に練習することになります。
4歳~7歳の場合、すでに集団生活を始めているので
お子様本人と先生のコミュニケーションが取れます。
ですから、
お子様本人を、「大人と同じように尊重する」ことが大切です。
レッスンではお子様を主役に、お子様本人の疑問を解決して
保護者様には、常日頃の確認のサポートをお願いする。
ことになります。
当然
「練習した?」「練習しなさい」
という言葉が出てしまうのですが、
お察しの通り、これはNGワードですよね。
NGワードを避けるために
一緒に唱える「合言葉」を作ったり
「あの曲、聞きたいな~」「あなたのピアノ、大好き!」
という言葉を、使うわけです。
直接的にそういう言い方をしない先生方もおられると思いますが、
特に個人レッスンを受けられる場合、
どこかで、このニュアンスのことを伝えられているだろうと思われます。
家で自主トレが必要なお稽古をされている方は、
頭の隅においてくださいね。
では、3回目のレッスン開始です。
3分間その1 先週の確認
「この前やった曲、上手になった?」
「優しい音で弾いてね。」
と、うながして弾いてもらいます。
「この前より、よくなったね。」
「ちゃんと鍵盤が下まで引けていたね。」
とまずいいところをほめます。
「歌がしっかり歌えたら、もっといいね。」
「ここがもうちょっとだったね。」
と、たぶん本人も感じているところで、
すぐにできそうなところを声がけして、もう一回やってみます。
できれば「OK、うまくいったね。」
ここまでで、3分間終了。
合奏に進みます。
できなければ「3回、練習してみよう。」
この練習で3分間追加になります。
3回練習してうまくいくようなら、合奏に進みます。
だめなら、次回に持ち越しになります。
3分間 その2 合奏する
『ピアノひけるよジュニア』の場合、伴奏譜があるので
一緒に弾いてみます。
しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア(1)
- 作者: 橋本晃一
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
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「私がここを弾くから、いつものように歌いながらひいてね。」
「1・2・3・4で、入ってね。」
と、カウントの取り方を教えます。
お子様の様子を見ながら、慎重に合わせてください。
うまくいっても、いかなくても、にこにこ、わくわくして
「もう一回、やろうか~」
と、弾いてみます。
「どうだった?」
と、感想を聞いてみます。
話が弾むようなら、少し時間をかけてコミュニケーションをとりましょう。
「またやろうね。」
と、大きな花丸を付けて、しめくくります。
3分間 その3 次の曲を歌いながら弾く
次の曲に入ります。
ノリよく、どんどん進めますよ~
1.「次、これね。」歌いながら、弾いて見せます。
2.「一緒に歌って。」一緒に歌詞で歌います。
3.「ドレミで歌うよ。」次にドレミで歌います。
(初めての音がある場合には、レクチャーします)
4.「一緒にドレミで。」ドレミで一緒に歌います。
5.「弾くよ~。」ドレミで歌いながら、弾いてもらいます。
(オクターブ下で、一緒に弾きます)
3分間 その4 ひとりで歌いながら弾く、まで
「歌詞で歌いながら弾くを、3回やってみよう。」
「はい、1回目。優しくね。」
「2回目。鍵盤、下がってる?」
と、1回にひとつづつ声がけします。
「3回目。最後は一人でやってみようね。」
うまくいっても、いかなくても、3分間終了です。
「初めての曲なのに、うまいじゃん!」
と、言ってみましょう。
ニヤっとしてくれると、ちょっと楽しくなってきますよ。
3分間 その5 指番号の練習
指番号の練習をします。
まず「1,2,3,4,5」とやります。
指先がとがってしまうようなら、
こぶしを手の中にいれてあげてください。
次に「5・4・3・2・1」です。
順番をランダムにするときは、ゲーム感覚で。
お互い数字の言い合いもしてみます。
うまくいかなくても笑い飛ばしてくださいね。
3分間 その5 ワークブック
ピアノひけるよ! ワークブック 1 かいておぼえておんぷがよめる
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見開きページを1回分、やります。
ポイントは 、
音符のまるは斜めになっていること
音符の棒の長さのルール
ミドルC(ド)の横棒の位置
ト音記号の交差する場所
ヘ音記号の払う長さと、点の位置
など、細かいことにこだわってください。
一つ一つ、まるを付けて、見開きページが出来上がったら
大きな花丸を付けてあげてくださいね。
3分間その6 今週の確認
「最後にもう1回だけ、今日のところ弾いてみよう。」
と、確認しておきます。
「ひとりで練習できるね?」
と、不安がないか聞いてみます。
「もう一回だけ、やっておく?」
と、心配そうなら声を掛けます。
大丈夫なら、そこまでです。
3回目のレッスンは、『ピアノひけるよジュニア』の場合、
幼稚園生で25分以内、
小学生でだいたい30分になります。
3回目のレッスン以降のピアノの練習
3回目のレッスン以降の練習は
2回目の曲が残っていればそれを3回、
3回目にやった新しい曲を3回、
指番号、ランダム練習
10分ぐらいが、一日分の練習量になります。
お子様が「一緒に弾こう」と誘ってくるようなら
ぜひ、一緒に弾いて楽しんでください。
理想の練習風景ですね~
そうなれたら、うれしいなぁ
次回、4回目以降のレッスンです。