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【読書感想】 今井栄一 著 『世界の美しい書店』

 

本好きには至福の場所、書店。

特に、ハードカバーを中心に扱う「セレクトショップ」ともいうべき書店は

個性的で、ポリシーがあって、たたずまいからして美しい。

 

この本には、世界中の「美しい書店」が

写真と エッセーのような文章で紹介されています。

 

世界の美しい書店

世界の美しい書店

 

 

表紙になっているこの書店、

アルゼンチンのブエノスアイレスにある「元・オペラハウス」です。

かつての舞台は、ちょっとお値段の張るカフェになっているそうで、

2階席、3階席は壁を取り払われて、書棚があり

美しい柱や天井はそのままに、ため息の出る空間です。

 

オランダのマーストリヒトには、「元・聖ドミニコ協会」の書店。

イギリスのロンドンや、台湾の台北など、古い建物を再利用している書店は、

もうそれだけで独特の空気感です。

建物の持つ空気感は絶大なので、それはもう魅力的でため息ものです。

 

 

 

「読めないのに、外国で本屋に入って面白いの?」

そんな質問が飛んできそうですね。

 

「面白いんですよ!」

 

読めるか読めないかなんて、実は関係ないんです。

眺めてるだけで、手に取らなくても面白いんですよ。

 

「本が好き」という人には、実は2種類の人が存在します。

「本そのものが好き」な人と、

「本を読むのが好き」という人です。

あえて言うと、「その両方が好き」な人も多いです。

 

 

本の表紙はたいていデザイン性に優れていて、

本好きはそれだけでニコニコします。

表紙の厚さやら、紙の質やらでも楽しいし、

写真の色合い、大きさ、位置でうれしくなって、

文字のフォントで、読まなくてもワクワクします。

 

表紙が見えない本棚に並んでいる本だって、

背表紙だけで十分楽しめます。

背表紙、「背」と言いながら、ある意味本の「顔」ともいうべき部分に

ご挨拶してまわる感覚は「行きつけの書店」ならではです。

 

建物が素敵なのは、それに越した事はありません。

でも、「このお店、いいなぁ」と思うのは、

その書店ならではの「本のセレクト」です。

 

最近のようにネットで購入して、重い本を運んでもらえるのは

すごく助かりますよね。

内容で買う本、中の文字を読む本は、

「ネット、宅配」か「電子書籍」でも、問題ないんです。

 

 

でもね。

「本のセレクト」している書店は、「お勧め度」が違います。

 

・その本を、どの並びで、どう見せるか。

・このラインナップの書店が推すということは、どういう期待ができるのか。

 

そんな無言のやり取りができる書店は、何度でも通いたいし、

「この書店で買いたい」と、思うものです。

 

 

『世界の美しい書店』という本には、

少し遠くても、わざわざ通いたい書店がたくさん載っています。

ページをめくるだけで、「選ばれた本に包まれる幸福感」がたまらない感覚です。

 

 

 

『世界の美しい書店』には登場しませんが、

「ちょっといいな」の「セレクト書店」ひとつご紹介します。

 

 

JR品川駅、構内に3軒の本屋さんがあります。

 

ひとつはJRが経営する 「 book express エキュート品川 サウス」

ホームを上がった階、改札と同じフロアーです。

食事ができたり、お土産を購入したりする一角にあるお店です。

雑誌や、売れ筋の本の新刊本を中心においています。

 

品川駅の構内には、もうワンフロア上の階があって、

そこに今回ご紹介したい「PAPER WALL エキュート品川店」があります。

こちらはオリオン書店がセレクトしている書店です。

駅の構内ですから、建物の魅力はあるとは言えませんが、

このフロアーの一端の空気感を抑えている魅力的な書店です。

テーマに沿ってセレクトされた本が、目線の高さに表紙を見せて展示されます。

新刊の並びでは置かれないタイプの本も見つけることができます。

駅中の書店で、このタイプのセレクトショップ

私はここ以外知りません。

 

もし時間があるようでしたら、品川駅で途中下車してみてください。

本以外でも、品川駅で素敵なお土産を見つけられると思います。

駅中なので、改札は通らず利用できます。

 

 

品川駅には新幹線の入場口より奥に、もうひとつ書店があります。

私は品川駅で新幹線を乗り降りすることがなかったので、

残念ですが、こちらはご紹介できません。

ただ、早朝から開店していることでは有名な書店です。

この数年、品川駅を利用する機会が増えたので、次回ねらって使用してみたいです。

 

 

『世界の美しい書店』から、すっかり外れてしまいました。

 

30年くらい前、ニューヨークにカフェ付きの書店があって、

購入前の本を読むことができると聞いた時は、不思議な気がしたものです。

今はどこの国にも、カフェ付きの書店はあるようで

『世界の美しい書店』の中に出てくる書店には、普通にカフェコーナーが見えています。

ゆっくりお茶を飲みながら、時には軽食を食べながら

ますます書店で過ごす時間が長くなって、幸せな時間が増えそうです。

 

 

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