3歳~4歳ぐらいのお子様にピアノを教えたい
教本と、レッスン方法を知りたいという
お父様、お母様のためのお話
2週目のレッスン編です。
レッスンのまえに
「できることが一つあったら、一つずつ必ずほめる。」
と、心に誓ってレッスンを始めましょう。
前からできることも
「上手になったね。」
と、いちいちほめてください。
親子レッスンは、親も子も感情的になりがちです。
「だから無理!」とおっしゃる方も多いです。
「レッスンの時間は、親子ではない。
ここにいるのはお客様。」
くらいの気持ちでないなら、
やめた方がいいかもしれません。
気持ち、固まりましたか?
教本が届いたら
まず、絵本として楽しみます。
動物の名前や、花、草、虫、果物を探したりします。
大好きな1冊になるように、一緒に楽しんでください。
2週目のレッスンでは右手編だけを使います。
うたとピアノの絵本(1) みぎて アキピアノ教本 導入編(3~7歳)
- 作者: 呉暁
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 楽譜
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2週目のレッスンを始めます
「私は、今からピアノの先生!」
と気合を入れたら、
時計を見ながら進めてください。
【3分間その1 歌う】
お父様、お母様がまずはピアノを弾きながら、
楽しそうに歌ってあげてください。
お子様の意識が向くようなら、
一緒に歌います。
「もう一度、歌おうか」
と、2回一緒に歌えるといいと思います。
ここまでで、3分ぐらいだと思います。
人間の集中力は、本来3分ぐらいだそうです。
3分ごとに違うことが出てくると、
わくわくするらしいのです。
子どもの場合、「つまらない」と思ったら
すぐに気持ちが離れます。
引き戻しても悪い結果にしかなりません。
3分間を意識して子供を観察してくださいね。
【3分間その2 音階で歌いながら弾く】
歌えるようになったら、
「これはド」
と言って、楽譜を指さしながら「ドドド」とうたいます。
「弾いてみようか」
と、誘いに乗るようなら、
1の指を持ってあげて、「ドドド」とうたいながら
一緒に弾きます。
「ひとりでやってみる?」
「やる」というようなら、させてあげてください。
嫌がるなら、その日はそこまでです。
【3分間その3 歌詞で歌いながら弾く】
1回、「ドドド」で歌った後は、
歌詞で歌いながら弾きます。
「楽譜を黙読しながら、歌詞で歌えるようになること」
が目標なので、
ドレミで歌いながら弾くことは、
できる限り少なめにしましょう。
ここまでを、3分で済ますのが理想です。
【3分間その4 指番号の練習】
「この前やった、指番号の練習、できる?」
と、指先を合わせて1の指から離していく練習を挟みます。
指が丸くなっているように声をかけながら
1の指(親指)から順番に、
「離しては、くっつける」を
「1,2,3,4,5」と、やっていきます。
次に「5,4,3,2,1」も、やってみます。
これも3分で、済ませます。
【3分間その5 本日の確認】
お子様の集中力が続くようなら
もう一度、歌いながら弾くを3分します。
「上手にできたね。」
と、声をかけて終了してください。
ここまでの流れをレッスンとして、15分で終了します。
短めでもOKです。
むしろ長すぎないように、注意してください。
3~4歳で、5分~15分できれば充分です。
レッスン日以外のピアノの練習
普段の練習は、「ピアノしよ~」と声掛けしてからはじめます。
1日3回 歌いながら弾きます。
1日2回 指番号の練習をします。
5分程度ですが、できる限り毎日行います。
「おしい!」
「もう一回、やろうか~」
と声がけしながら、
「いい声で歌えてるね」
「上手になってきたね」
と、一度ずつ声がけします。
練習は、「おやつの後」とか「夕ご飯を作る前」など
時間を決めて練習するのが理想です。
3回以上の練習は、お子様が遊びとして弾くのはOKですが、
練習として弾かせるのは避けた方がいいです。
3~4歳の指はふにゃふにゃで、筋肉がついていません。
鍵盤をガンガンたたかないように注意してあげてください。
基本的に子供は無理はしません。
無理強いしてしまうと、音楽自体を嫌いにさせてしまうことがあるので
気を付けてください。
常に楽しく、
「ほめてあげるネタを探すためにピアノに向かう」
ぐらいの気持ちで取り組むことを、お勧めします。
次回、3週目のレッスンとそれ以降 です。
それから、こちら私の生徒さんのお母さんで
「最高にほめ上手なお母さん」のことを書きました。
ぜひ読んで、参考にしてください。