最近Xに紫陽花の写真をよく載せています
やり取りさせていただいている方から
「以前はアジサイの葉の上にカタツムリがはっていたのを見ましたが、最近は見かけません
う〜にゅんさんの所ではどうですか?」
と、お声がけをいただきました
(こちらは今日出会ったカタツムリです)
現在の我が家にはカタツムリはいません
実は私、ここ50年ほどカタツムリに出会えていないのです
遅い朝ごはんを食べながら夫にその話をすると、近隣地域のカタツムリ目撃情報を検索してくれました
車で30分ぐらいのところに目撃情報がありました
カタツムリを探しに出かけてみることにしました
牛久自然観察の森です
20ヘクタール以上ある広い敷地に小川や池、林が広がっています
ここでカタツムリの目撃情報があるそうです
もし自然観察の森で見つからなくても、ネイチャーセンターのビオトープにはカタツムリがいるとのことです
「子育て時代に子供たちとカタツムリで遊ばなかった?」
と、夫に聞かれました
「遊びたいと思っていたのに、カタツムリに出会えなかったから覚えているの」
実はそれ以前に子供時代、父の転勤で千葉県船橋市から福島県いわき市に引っ越した時に「カタツムリがいないな」と寂しく思った事があったのです
貝殻を集めることが好きで小学校の自由研究の半分以上が「貝殻の標本」を提出していた私は、「陸の貝」であるカタツムリの模様を描いて自由研究にしたことがありました
(お気付きの方もおられることかと思いますが、その年は夏休み前に自由研究を仕上げていたのでした)
ネイチャーセンターです
ここのビオトープで会えるはずです
丸型の水槽がいくつもおで迎えしてくれます
小学生くらいの子供が上から覗ける高さです
イモリが水泳していました
かわいかったです
私には、ユキノシタがこの状況で根腐れもせず元気に育っていることに興味津々でした
水滴の向こうからこちらを観察しているカエルさんと、水の中からこちらを観察しているウナギさん
時々、どちらが観察者か悩みます
ちっちゃいタニシさんには、できることなら水槽のお掃除をお願いしたいです
さて、カタツムリはどこでしょう
長四角のおおきな水槽におおきな切り株があって、そこにカタツムリがいるらしい…との事で一生懸命探しました
我が家のナメクジさんが歩いた跡のような、キラキラの足跡を見つけました
20分ぐらいかかったでしょうか
いました
直径1cm5mmぐらいのカタツムリさんです
「半世紀ぶりの再会はどう?」
と、夫に聞かれましたが
私のよく知るカタツムリより先が尖っていて立体的です
色も濃い色で、はじめましてのカタツムリさんに思えました
納得出来ない表情を見て
「外に出てみよう」
と、夫が言いました
大きめの葉に注目しながら散策を始めましたが、それらしい影すら見つけられません
始めの一匹目のカタツムリは、夫が低い位置の葉の間に見つけました
よくこのカタツムリさんを見つけたものです
夫は捜し物魔法が使えるに違いありません
でもこのカタツムリさんの色は、私の馴染みのある色ではありませんでした
ハナイカダをたくさん見ました
植物図鑑ではよく見ていたんですが、図鑑のような旬の時期に見たのははじめてかも知れません
花はついていませんでしたが、アジサイの木が数本ありました
しゃがんで3本目を見ている時に、ふと見上げたら見つけました
色は濃いめですが、形は馴染みのあるカタツムリさんです
キクラゲかな?と思うキノコを林の中で見かけました
茨城県産の生キクラゲはたまにスーパーで購入しますが、こんなふうに生えているのを見たのははじめてです
と、思ったら
目の前の高さに3cmぐらいのカタツムリさんがいました
そうです
こんな感じにこの季節、探すともなくいたのがカタツムリだったように思うのです
葉っぱの裏側ではなく、表側に堂々と目立っていたのがカタツムリでした
明るい白っぽい色も、平べったい形も、私が手に載せたり観察して模様を書いたのも似た感じのカタツムリでした
でも子供の頃は近くに大小のカタツムリが何匹もいましたが、今は探すことができません
池には気の早いトンボが一匹、飛び回っていました
このところ雨の降る時間もあり、陽の射す時間もありお天気が安定しません
湿度が高く、足元はぬかるんでいる所もあります
そう言えば今日は、蚊に刺されることがありませんでした
そういう意味では快適な散策です
しばらく歩いた先にもう一匹、2cmぐらいのカタツムリさんを見つけることができました
移動がゆっくりで乾燥が大敵のため、道路で囲まれてしまうとカタツムリは住みずらい場所でも住まいを変えることができません
地域性が別れるので日本に暮らすカタツムリは800種類とも1000種類とも言われるようです
どの地域においても数が 減っている実感はあるようで、「見なくなったね」との声はよく聞きます
ただしデータとなると、現在より過去のものがないようです
それほどまでに当たり前にいる生き物だったと言うことなのでしょう
道路際に白いアジサイがたくさん咲いていました
「小さいのいたよ」
と、夫が呼んでいます
視線が低かった子供の頃ならいざ知らず、どうして葉っぱの裏のこんなに小さいカタツムリさんが目に入るんでしょうねぇ
やっぱり捜し物魔法を使ってると思います
2時間程の散策で、今日出会えた最後のカタツムリさんになりました
決して多くはなかったけれど、探せばカタツムリはまだ見つけることができるようです
50年ぶりに会えて嬉しかったです
これからこの時期には、カタツムリに会いにあちこち行きたいと思いました