2021年12月9日
高尾山へ行くことにしました
想定外の楽しい一日になりました
前日かなり雨が 降りました
朝の気温が8℃くらい
昼間は15℃くらいまで上がる予報でした
[服装]
・ウィンドブレーカー代わりの雨合羽
・ソフトパーカー
・長袖Tシャツ
・半袖カップ付インナー
(吸湿速乾タイプを今回新調しました)
それなりに快適でした
・コットンパンツ(タウン用)
・膝用サポーター
(レッグウォーマーとして使いました)
・サポート付靴下
・トレッキングシューズ
(今さらですが
蒸れないなぁと気がつきました)
その他、防寒具(リュックに持った)
・ネックウォーマー
・レッグウォーマー
・手袋(指なし)
・手袋(指付、滑り止め付)
・レインパンツ
動いている時に汗をかかない程度の服装だったので、
止まると防寒具を着けても少し冷える感じがありました
ソフトパーカーかTシャツが、もう少し厚くてもよかったかな
[持ち物]
リュック(タウン用)
・ペットボトル飲料(カフェオレ、水)
・おにぎり(ひとつ)
・ソイジョイ(2本)
・のど飴
・チョコレート
・ファーストエイドセット
・モバイル充電器
・ライト
・帽子(キャップ)
ポーチ
・ハンカチ
・スマホ
・財布
・鍵
ポーチは初めて使いましたが
スマホ、ハンカチが出しやすく仕舞いやすいので便利でした
リュックは、脱いだ服をいれには小さいので
一回り大きいものが、あった方がいいかも知れないと感じてきました
(でも、登山用ってお高いんですよね………)
カフェオレ1本が飲みきらないぐらいの水分摂取量でした
途中、水道の使えないトイレがあって、
手を洗うのに水を使いました
(ウエットティッシュを持っていくのを忘れた………次回、注意)
お昼頃、眩しかったのでキャップをかぶったら
そのまま脱がずに過ごしました
この日は朝、少し仕事があったので
高尾山口駅に到着したのは10時過ぎの
遅めのスタートでした
ケーブルカーで上がって
2~3時間も歩ければいいなと
この時点では思っていました
よく調べずに行った私が悪いのですが
ケーブルカーは平日、午前中1時間に一本しか上運行していませんでした
次のケーブルカーは45分後の発車です
「 お急ぎの方はリフトへどうぞ」
と、アナウンスが聞こえていましたが
リフトは寒そうで乗りたくないと思いました
駅に置いてあった 『高尾山自然研究路コースマップ 』によると
初心者向けの1号路が、100分くらいの目安となっています
私は今年の秋に山に登り始めた超初心者なので、
倍くらいは時間がかかるだろうと考えました
それでも3時間弱くらいなら、行けそうかなと思います
「 帰りは疲れたらケーブルカーにすればいいや」
そんな気持ちで歩き始めました
歩き始めの入り口に
こちらの看板がありました
道の右手にしばらく川が流れています
道幅は広めで車が通れるくらいに整備がされていて
歩きやすい道です
布流滝……かな?
この辺りは岩があって
薄い土の上に 木が生えています
前日の雨で
あちこちから水が流れ出ていました
斜めに切れた地層が目を引きます
ほとんど土なんかないところに
シダやユキノシタが生えています
「何を見てるんですか」
と、お一人の方に声をかけられました
「 地層や植物を見に来ているんです」
と、答えると
高尾山でこの時期見ることのできる植物の話をしてくださいました
その方は高尾山の近所にお住まいで、
週に2回も高尾山に来られているのだそうです
すでに300回以上も高尾山に登頂されている大ベテランの方でした
そこからペースを合わせてくださって
山のお話をしながら 道連れになりました
高尾山には毎週のように来られている方がたくさんおられるそうで、
顔見知りができて楽しいんだそうです
なかには木で作った小鳥のオブジェを
置いていく方がおられて、
楽しみにしているというお話でした
ケーブルカーやリフトの山頂口に近い場所まで来ました
平日、木曜日でしたが、かなり人出は多かったです
ちょうどお昼時だったので 、この場所の展望レストランの辺りは人でいっぱいでした
アラカシかな?
葉の上に青々した実がついています
この赤くて長い鞘も、お目当ての一つのようです
この鞘が弾けると、中から白いわた付きの種が見られるそうです
教えていただいたのに、名前が出てきません
いい加減、植物の名前を調べるアプリを入れないとなぁ
さやを探してあれこれ話をしながら見ていると
「 どれどれ?
どこにあるんですか?」
と、二人組の方に声をかけられました
この二人も、高尾山は200回以上のベテランだそうで
植物を楽しみに来ていらっしゃるそうです
写真、下はカンアオイの花のようです
今回のお目当ての植物の話しで意気投合して
3人の大先輩が超初心者の私を山頂まで連れて行ってくださることになりました
「 どこから来たの?」
と、聞かれたので
「 筑波山の方からです」
と、お答えしたら
「まあ、憧れの山だわ!」
と、一気に盛り上がりました
筑波山は
「植物を見るのに楽しい山のひとつ」
というイメージなのだそうです
薬王院の辺りです
皆さん御朱印帳を持っていらして
回数を重ねる楽しみになっているのだそうです
御朱印帳って、
私はあちこちの御朱印を集めるのが楽しみなのだと思い込んでいました
同じ場所のものをたくさん集めるという楽しみ方もあったんですね
写真右側の黒い実は、皆さんの今回のお目当ての一つです
あと1日2日するとはじけて、白い綿付きの種が飛ぶのが見れるんだそうです
「今回は かなり惜しかったね」
「 ここに根っこがあるのがわかったから
次からチェックできるね」
楽しげに話しておられました
おかげさまで、
一人では見られなかったものを
たくさん見せていただきました
山頂まで到達しました
2時間半ぐらいで登頂しました
初めて自分の足で登ってきた私のために
わざわざ富士山の見える方向に連れて行ってくださいました
「あっちが塩見岳で
その隣が三ツ沢峠で
あ、富士山………出てきたぁ」
富士山って、場が盛り上ります
お昼を過ぎていたので 、同じテーブルで
一緒にご飯を食べました
「この後シモバシラの下見に行くんだけど
時間があるならご一緒しませんか」
「 3時半か4時過ぎのバスに乗れるように
山を降りていくんですけどどうですか?」
二人組の方たちに誘っていただいて、
気持ちは前のめりです
「私でも行けますか?」
「 もみじ台まで少し歩いてみて、
ダメそうなら戻るように声をかけるから
行ってみたらどうでしょう」
と、提案して頂いて
歩いてみることにしました
ぐみの木
実がなっていました
「ぐみの実はえぐいから、やめておきなよ」
口に入れようとしたわけではなかったのですが
「代わりにアメをあげるね」
と、たくさんアメをいただきました
道が濡れていて、滑るかなと思っていたら
「下りはね
猫みたいに、音を立てないように
歩くといいよ」
と、教えてくださいました
なめこ汁の看板が立っています
このなめこ汁を目当てに
登ってくる方もいらっしゃるそうです
次があったらそうしようかな
歩くペースが近くて、同じようなものを見ているので
一緒に行っても大丈夫そうだと言っていただいたので
行くことにしました
来た道と、違う道を降りてみます
ここから何度も
「片足は必ず滑らないところにおいてね」
と、声をかけていただきました
もみじ台から小仏峠へ向かいます
「小仏って、
交通情報でよく聞く小仏トンネルの
小仏ですか?」
と、聞いたら
「そうそう、
中央道の近くのバス停に行くの」
と、教えてくださいました
ここからいくつも本道の階段を避けて
まき道を通りました
階段は膝にくるので、避けられるなら
助かります
この時期ならでわで
色々な植物の「実」を見ることができました
どんぐりの写真、取り忘れちゃった
鉄塔の下をくぐって 本道へ出たりもします
ここはちょっと 傾斜が急でした
落ち葉がすごく綺麗で鮮やかでした
「ニセカエデかなぁ」
「ニセってつく名前、多いよね」
植物のはなしが出ると、少し足が止まります
高尾山周辺は、なだらかな坂が多くて
幅の狭い階段は少なめの印象です
その分、意識してバランスをとっていかないと
片足ばかりが疲れる気がしました
でも狭すぎる階段よりは、怖さがないし
ずっと楽でした
あちこちにシモバシラのスポットがあるようで、話題になりました
シモバシラとは、 シソ科の多年草で
根っこが吸い上げた水分が
茎の中で凍る独特な姿が見られることから
つけられた名前だそうです
なんでも朝の気温が
街中でマイナス1°c ぐらい
山がマイナス2℃くらいの時に
その凍った姿を見ることができるのだそうです
例年だとこの辺りでは
12月の半ば過ぎから1月半ばくらいまでが
見られるチャンスがあるらしいのですが
とにかくその日次第のことなので
いつ見ることができるかは
山で暮らす人たちにも分からないそうです
一方、こちらは
山が崩れるのを防ぐために、東京都が整地して
小さな苗をたくさん植えている場所だそうです
よく見ると色とりどりの葉が見えていました
何十年後、 美しい雑木林になりそうです
この辺りは、腐葉土がしっかりと貯まった地面に見えました
この辺りも、まき道を通った………ん…だったかな
「 バス停までの短縮ルートはあるんだけれど
今日は滑りそうだからやめておこうね」
と、道を選んでくださいました
「あの上の方の道路へ行きます」
そう言われて
当たり前に「はーい」と返事しましたが
今、写真で見ると結構距離がありそうですね
フェンスを右側にあがっていきます
山茶花が咲いていました
小仏城山です
土曜、日曜、休日は
お店が開いているらしいです
特徴ある鉄塔(電波塔?)を
ぐるっと回る感じで 先に進みます
真ん中に
見えているのが相模湖です
「 花火が上がる時には、
ここは特等席なんだよ」
「テントでも持ってくるんですか?」
「 いやいや、この山はテント禁止らしいよ」
高尾山口から来るこのコースのいいところは
所々にトイレがあることです
整備の行き届いた山という意味では
この地域が初心者向きの山と言われる所以なのかもしれません
山はトイレのないところも多いので
携帯トイレを持ち歩くように教えていただきました
トイレに行きたい時は
男性は狩りに行ってくる
女性はお花を摘みに行ってくる
と、いうのだそうです
「風呂敷1枚持ってると、かさ張らないしいいわよ」
なるほど
風呂敷、便利ですね
陽が傾いてきました
写真を撮りまくっていて
携帯電話を常に手にしていた私が
タイムキーパーになりました
私には初めての路で距離感がわからないので
時間をお知らせするだけの役割ですが
バスの時間に間に合うように動くので
あとどのくらい歩くかの目安になって
ペース配分が意識しやすかったです
その時には、ひたすらワクワクしていたので
よくわかっていなかったのですが
あとから落ち着いて考えると
ありがたい 役割だったなぁと思いました
尖った石が多くなって
足元がだいぶ変わってきました
歩幅を狭くして歩きます
私が初心者のくせに一人で来ていることを知って
たくさん声をかけて教えてくださいました
「 人と都合を合わせるのは難しいから
行った先で道連れを見つけることも多いよ
山の学校みたいなところで
習うのもいいんだけどね
YouTube で歩き方を覚えるのもいいよ
山に行った先で
私らみたいなおしゃべり好きを
捕まえるといいよ」
水の流れが、近くに来ました
道も車が通れる幅になりました
ここの水は飲めると、教えていただきました
ここまでわざわざ水を汲みにくる方がいるスポットなのだそうです
とても軟らかいタイプの水でした
おひとりの方はペットボトル一本分、お持ち帰りになりました
この辺りに美味しいコーヒーのお店があるそうで
そのコーヒーをこの水で入れると最高なんだそうです
この場所の石組が
ひとしきり話題になっていました
舗装された道路へ出ました
山を抜けた感じです
すぐに景信山の標識が見えました
小仏峠から景信山の山頂を目指して
この場所に降りてくるコースがあるのだと
教えていただきました
今回歩いたコースよりも、さらに1時間以上かかるらしいです
このあたりの紅葉、素晴らしかったです
右手に川を見ながら バス停に向かいます
4時台の便に
15分ぐらい余裕を持って到着することができました
お世話になった方々とは
高尾山口駅で解散になりました
楽しかったぁ
「御岳山もいってみてね」
「私たちは筑波山を目指そうね」
また山に行くのが楽しみになりました
お世話になりました
本当にありがたい一日でした
いつか
どなたか順送りのお返しができるように
なりたいと思います