年をとっていくこと、近況と雑感です
最近撮ったお気に入りの写真たち
アマガエルさんが多めです
今週、久しぶりに叔母と話をしました
叔母は106歳の祖母と同居しています
祖母はこの夏、食が細くなってちょっと心配な時があったと話していました
我が家はありがたいことに長寿家系で
私の母方の曾祖母は93歳まで
その息子の祖父は96歳まで
そのパートナーの祖母は現在106歳
祖母の姉は108歳まで生きました
父方の親族も90代まで生きた方がたくさんおられますし
夫の家系にも元気な90代がおられます
こういう家系に生きていると
世の中が「平均寿命が80歳を超えた」という時には、「90歳まで生きるのは当たり前」になっていますし
「人生100年時代」 と話題になる頃には、
じっちゃんの教えにより「短くなるぶんには大丈夫だから120歳まで準備をしなさい」 と伝えられます
長生きはありがたいことではありますが、リスクも大きいと伝えざるを得ないのです
長寿の本人が100歳を超える頃
その子供たちは若くても80代に入っています
今の100歳は第二次世界対戦の頃に結婚しているので、 25歳より前に子供を産んでいる場合が多いのです
80代の人が100歳の人の面倒を見るのは、どう考えても無理です
私の106才の祖母は 娘(電話で話した叔母)家族と同居しているのですが
実際に手を動かして祖母の面倒を見ているのは40代の私のいとこです
このいとこは30代の時に96歳で亡くなった祖父も見送っています
祖父を見送った頃、70代だった叔父や叔母は年齢的なものと介護疲労もあって腰や膝を痛めていました
90代の祖父と祖母、70代の叔父と叔母、 4人を一度に見ることは元気な30代でも到底無理な話です
祖父は施設に移り住み、祖母はデイケアの利用を始め、叔父と叔母は仕事をリタイアして養生に努めるのがその時の選択でした
でもこの選択をよく思わない親族は意外と多かったのです
当時、30代のいとこは介護離職状態で無職でした
仕事をしていない30代がいるのに、あちこち財産を切り売りして施設に祖父を送ること、祖母を通わせることをよく思わない声の大きな親族がいたのです
私自身は、 遠方に住んでいたこともあり
また母の実家のことでもあることからこの件はずっとノータッチできました
3年ほど前に私自身が両親を近くに呼び寄せてから、この話がちょくちょく私の元に届くようになったのです
3年前、いえ、それ以前から
母は父の不調や自分の体調など、いろいろなことが重なってうつ状態が続いていました
色々な判断が少しずつ狂い始めて、父もお手上げ状態になりました
深刻だったのは、お金に関することです
「自分だけが損をしている」「自分は誰かに騙されている」そんな強迫観念のようなものが、母の中に生まれていたのです
騙している相手の中には、当然、引っ越しをさせようとする私も含まれています
さらに母の思いの中には、実家の土地が自分の知らない間に売られていくことに対する不信感もありました
そこに祖父が亡くなったことに伴い、相続が発生します
母はどんな提案に対しても「私は嫌だ」の一言で、すべてを突っぱねました
理由を尋ねても「嫌だから」としか言いません
困り切った伯父が
「あいつは一体どうなっているのか」
と、
私のところに話を持ってくるようになりました
母の精神状態が良くないことを伝えても、伯父にとっては 助けになる話ではありません
両親が引っ越してきて3年が経ちました
初めの年はしょっちゅう父と諍いを起こしていた母も
「父のことを一人で抱え込まなくていい」
と思えるようになってからは 気持ちが安定してきました
好きなことをできるようになり、出かけることも出来るようになりました
それでも、お金の話と実家の話は
今も母の精神状態を悪い方へ向けて行きます
伯父が困り切っているのが分かるので、色々な手続きを私が代行することを親族には伝えています
106歳の祖母が穏やかに旅立つまでには、かなりのお金が必要になるでしょうし
手を動かしている40代のいとこがこれから生きていくためには、やはりお金が必要です
現実に私がサインをする事態には至っていませんが
いずれ実行されることを母が知った時には、大きな爆弾が落ちるだろうなと覚悟はしています
そして一連の同じことが
私の子供達に降りかからないように、準備をしていかなければいけないなと思っています
お彼岸の週に、重くなるような話題で大変申し訳ないです
重くなりついでに、最近私が高齢の諸先輩方と自分自身の体から学んでいることです
・ 50代は更年期という変化があるので、慌てながらも自分の体とよく向き合って変化を受け入れよう
・ 60代は続けてきたことならば 維持する力がありそう
反射神経がかなり落ちてくるので、車を手放すタイミングを決めておいく
自分がいろいろできなくなることを見据えて、頼ることをしっかり分けて考えよう
・ 70代は得意分野なら、いくらでも新しいことが始められそう
外と内に楽しみを増やして、自由になろう
・ 80代は自ら行動範囲を狭くすることは控えた方がよさそう
外からの目線にも、まだまだ対応できる時期
おしゃれに生きたいですね
・ 90代は半径1 km 圏内が普段の行動範囲になることを理解しつつ、 コントロールできる生活をまとめて行った方がよさそう
散歩を楽しめるように工夫しなくちゃ
・ 100世代は様々な面で自立が難しくなってくるので、誰をどう頼るのか、 自分をどうしまうのか よく準備したほうがいい
たぶん自分に一番お金がかかる時期になるぞ!
・じっちゃんの教えで120歳まで………
何を準備しようかな
体力、財力、暇潰しのネタ………
頑張らないとなぁ…………