常磐自動車道四倉インターから15分ほど、
山に向かってゆらゆら行くとその施設はあります。
ここを訪れるのは2回目。
震災の年の1月に来ました。
あれから7年。
どんな様子か気になっています。
建屋は変わらず、静かに迎えてくれました。
日本で最大級のアンモナイトが、入り口でお出迎えしてくれます。
ペットボトルを持っていくのを忘れてしまって、比較する大きさに困りました。
取り合えず、自分の足を一緒に写しこみました。
この靴、24.5センチです。
さて、お楽しみのギャラリーです。
ギャラリーと言いましても、ここはひとつずつ飾ってあるわけではありません。
ここが、掘り出した現場です。
全体像をお見せしましょう。
じゃ~ん!!
この施設を知った時は、「?????」って、なりました。
それまで博物館で、掘り出したものを並べて見たことしかなかったんで、
どんな状態で見つかるかなんて考えたこともなかったんです。
いや、発掘写真は見たことあったんですよ。
でも、わかってなかったんです。
だって、ここ、山の中というか、
山の上って言ってもいいようなところなんです。
建屋の隣のスペースです。
左側の地層が、斜めになっていますね。
隆起してできた場所なんです。
真ん中の段々になっている部分を、イベントで発掘しています。
この施設は、発掘体験ができる施設なんです。
普段は学校向けの体験学習をするところです。
近くの学校の小学生が、発掘体験をするのです。
震災後、耐震の問題や除染の事やらで
しばらく閉鎖を余儀なくされていました。
今は、再開されています。
一般向けの、化石の体験発掘も再開されています。
土曜、日曜の
午前10時~11時半
午後1時半~3時
準備するもの
外での作業に適した
靴 (足が保護されたものを用意。サンダル、ヒールのあるものは不可)
服装(季節に応じた対策 が必要)
軍手、袋、新聞紙
発掘用具は持ち込み不可で、施設のものを使わせていただけます。
初めて行ったときにね、茫然としてしまったんです。
「アンモナイトって、群れるんだ・・・」
って、ね。
「貝」ですから、よく考えれば、
似たようなところに集まっていてもと
思わないわけではないんですけど
シジミやアサリみたいにいるって、思いもしなかったんです。
アンモナイトの潮干狩りって、なんかすごそうですよね。
この山の2つ3つお隣の地域で、「フタバスズキリュウ」が発掘されています。
あ、ごめんなさい。正式名は「フタバサウルス スズキイ」です。
つい昔の名称が出てしまいました。
この地域固有の、クビナガリュウがいたんです。
この辺りが化石の山であることは、昔から有名だったらしいです。
見つけた「鈴木さん」の話は、いわき市の理科の先生、鉄板ネタです。
私も中学時代に授業中に聞きました。
「フタバサウルス スズキイ」は、
昭和43年に当時、高校生の鈴木直さんが発見したことで地元では有名です。
鈴木さんは子供のころからこの辺りを遊び場にしていて
そこに「それ」があることを知っていたそうです。
高校生になって、ここぞというときに報告したらしいのです。
「フタバサウルス スズキイ」の化石は、
いわき市常磐湯本にある「ほるる いわき市石炭・化石館」に展示されています。
「スパリゾートハワイアンズ」にお越しの際にでも、お立ち寄りください。
ここを見てからは、大理石とか見る目が変わりました。
デパートの壁なんかに使ってある大きなサイズの大理石は
よく見ると小さいアンモナイトや二枚貝が見つけられることが多いんです。
一つ見つけると、次々に
同じ一枚の石の中にいくつも化石を見つけることができます。
石になる直前、生きていた姿が見えるようです。
もう一度、ギャラリー全体像です。
ぜひ一度、遊びに行ってみてください。
目から鱗がおちますよ。