太田駅北口に隣接していて、とても便利な場所にあります
2020年10月現在
コロナ禍といった事情もあって、入館の際には入り口で検温が実施されています
駐車場の利用時間も、3時間無料だったものが1時間無料に変更されていました
一階のカウンターで撮影の申請をして、許可証のシール(名刺大のもの)を腕に張り付けました
申請理由は「ブログ紹介のため」です
利用者数の制限は特にしていなかったようです
雨模様の土曜日の午後、ゆったりと過ごせる利用者数でした
人の姿が写真に写りこむことなく撮影することができました
太田市図書館は 平成29年に開館した図書館です
この建物は「太田市美術館・図書館」というのが正確な名称です
2020年10月現在は、美術館は閉館しています
こちらの建物は、建築家 平田晃久さんの作品です
郊外のショッピングモールに買い物客を取られて閑散としてしまった駅前に、
人を呼び戻すことを目的として構想されました
図書館は白を基調とした明るい雰囲気で、螺旋を描く構造になっています
ゆったりとした窓際を歩いていくと、坂道や階段が続いている形です
中央部にある螺旋階段付近は吹き抜けの部分があって、
視線の先が広い構造になっています
フロアーによっては床が斜めになっている場所もあります
一階に喫茶コーナーがありました
現在は椅子やテーブルを減らして営業しているようで、
とてもゆったりとしていました
私はまず、中央の螺旋階段を上がっていくことにします
中央に子供のコーナーがあります
くつを脱いで過ごせる場所を中心に、低めの本棚が見えています
一方、図鑑などは箱形の背の高い本棚にまとめられています
展示の方法に工夫があって、とても楽しい雰囲気が演出されていました
建物の中央部にありつつも、出入りの場所を増やしてあります
窓の部分も大きくとって、館内のあちこちから目の行き届く工夫がされていたのが
印象的な子供のコーナーでした
こちらは二階のカウンターです
カウンターの後ろは吹き抜け部分になっています
目の前の子供のコーナーに配慮しつつ、
吹き抜けの向こうの美術関係のコーナーも見渡せる位置にあります
この美術関係のコーナーが、斜めの床でおもしろいです
外側の窓のにも面しているので、
電灯だけでなく外光を感じながら写真集を見ることができるのは嬉しいです
一般利用者向けの本棚は、天井までスペースをしっかりとってあります
それでも圧迫感が少ないのは、通路が大きくとってあることと、
展示の工夫だと思います
「見ていて、そこにいて、とにかく楽しい演出」
が、意識的になされているのを感じます
こちらは三階のフロアーからの眺めです
床からは手の届かないところにまで本があって、
上から見下ろすとちょっと崩れ落ちそうな怖さも感じるのですが
書棚の前に立つとそうでもないのは、全体のスペースの広さだと思います
現在は残念ながら椅子やテーブルの使用が制限されています
デザイン性に富んだものがあって、目に楽しい感じがしました
図書館では、様々なイベントが再開されています
子供向けのワークショップや、視聴覚室での映画鑑賞会もあるようです
持ち出し、貸し出し禁止のコーナーです
入り口から、素敵な照明が見えています
地域の情報が集約されています
大きなテーブルは、現在使用できません
大きくて重い資料を広げるには、ありがたいテーブルです
照明の色も目に優しく、機会をつくって利用してみたいなと思いました
さて、今度は外窓の側を通って下に降りていきましょう
わくわくさせる本の見せ方につられて、
階段に座り込んで読みたくなります
実際に小さな男の子が、乗り物の本を手にとって座り込んで
先を急ぐお母さんを困らせていました
この図書館は、本の並びも特徴的です
ハードカバー、ソフトカバー、新書、文庫の区別なく分野別に並べられていて
表紙の魅力的なものが目につくように展示されています
図書館の収納と言うより、セレクトショップの本屋さんに近い感じです
消火扉までディスプレイのようでした
こちらは図書館で配布されているパンフレットです
太田市では「おおたまちじゅう図書館」というプロジェクトを立ち上げています
市内の商店や事務所、銀行、お寺、協会、カフェなどが参加して、
それぞれの思い入れある本を閲覧できるようにしています
太田市を訪れた人や市民が参加する方々とふれあい、
本と出合い、まち歩きを楽しむことを目的としています
パンフレットには、22ヶ所の参加館の位地が地図に記載されています
街と人をつなげる楽しい企画ですね
太田市図書館に話を戻します
窓際の閲覧席です
お辞儀した形のライトがおもしろいですね
斜めの床に対応する椅子が、普段は置かれているようです
こちらも現在は利用できません
絵本のコーナーです
黒いシートの上には、登ってもいいことになっています
近くにいた中学生くらいの若い方は、靴を脱いで上がっていました
キレイに整えられているので、思わずそうしたんだと思います
高い位置にまで本がディスプレイされています
窓際まで離れてぼんやり眺めているのもとても楽しくて、
それが許されている感じがするいい空間です
目の前の本に集中し過ぎて疲れてふと、外を眺めると
駅に電車がついていたり、空が見えたり
目先が広いのでゆったりできます
雑誌類がキチンと背表紙を並べてあるのも、特徴的だと思いました
市立図書館だと雑誌類は箱形の場所に、一年分程度を積んであるところが多いのです
バックナンバーを見るには、きちんと立っているのは理想的な配置です
でも、表紙が柔らかい雑誌を立てておくのは
すごく手間がかかることだと思います
きれいに並べてあって凄いなと感じました
今回、写真には写して来ませんでしたが、
館内の何ヵ所かに道路で見るような凸面の鏡がありました
安全に配慮してのことだと思います
図書館はどこでも人の目から死角になる部分があって、
安全面は課題が多いと感じることがあります
私が撮影しているのを複数の館員さんがチェックしておられました
大事なことだと思います
今までいくつかの図書館を紹介するために申請して撮影させていただきましたが、
複数の館員さんのチェックを受けたのは
たぶんはじめてです
多くの人が安心して、自由に利用できるように
このセキュリティのシステムが共有がされるといいなと感じました
ホームページに館内の詳しい見取り図や
今後のイベントの予定があります
太田駅を利用する際に、立ち寄ってみてください
本を眺めているだけでもたのしい図書館です