JRの京都駅から七条通りを鴨川を渡ると、
京都国立博物館が見えてきます。
バスが駅から出ているのですが、
すごく並んでいたので歩いてしまいました。
15分ぐらいです。
地下から上がってくるとすくそばです。
現在はこちらの建物「平成知新館」のみで展示公開されています。
今回は、
貝塚廣海家コレクション受贈記念「豪商の蔵」
という展覧会でした。
穀物、肥料、株など手広く扱っていた商家で
その蔵にあったもの1000点以上が寄贈されました。
その中からえりすぐりの品が今回公開になりました。
(こちらの建物は、耐震工事中のため現在は公開されていません。)
春夏秋冬の花を色とりどりに表した金屏風
水墨画のお軸
廻船問屋らしい南蛮舶来の品々
蒔絵を施した調度品の数々
茶道具
香道具
婚礼調度品
宴会用の食器の数々
とにかく美しいものが、多いです。
それぞれのセットが、博物館の展示品というより
お客様をもてなすための調度品という感じで
「生きた品々」と感じさせるものばかりでした。
例えばお膳に並ぶお皿に
お料理が乗ることが、想像できる品々です。
お茶をたてて
いただくイメージができるお道具です。
「豪商」のイメージに外れない「贅を尽くした」感じも
伝わってくる品々です。
「ポロシーをもって集められた品」という感じも伝わってきます。
オリジナルで企画された品も、あるのではないでしょうか。
おもてなしに使われる品であると同時に、
廣海家という商家のプライドをかけた「商品」でもあったのでしょう。
かなりのお値段がついていたとしても
今でもほしい方は多いだろうと思える「商品」とお見受けしました。
お茶やお香をされる方、
江戸期の商家の文化に興味のある方や、
鎖国中の日本文化に興味のある方に
ぜひ見ていただきたい展覧会です。