長いことクラシックしか「いい音楽」と言わなかった「ほぼ75歳母」が、
突然スチールギターにはまりました。
昼も、夜中も、明けがたも、思い立つと練習を始めるので、
「ほぼ85歳父」がうんざりした顔を、54歳母である娘(つまり私)に向けます。
ほぼ85歳父
「お前、何とか言ってくれよ」
私
「けんかになるから嫌だよ」
ほぼ85歳父
「お前は毎日顔を合わすわけじゃないから、いいじゃないか~
こっちは毎日だぞ。」
確かに車で90分の位置に住んでいるので、
毎日顔を合わせるわけではありませんけどね。
一応、声はかけてみます。
私
「どう?
最近、よく眠れる?」
ほぼ75歳母
「うん、疲れるから7時には眠くなるの。
それで夜中の2時ごろには起きて、練習するんだ~」
こりゃ、ダメです。
本人は前向きに練習しているつもりです。
一応、音楽練習用の2重窓の部屋。
被害者が家の中にいる「ほぼ85歳父」だけで
ご近所迷惑はかけていないことが救いです。
ほぼ75歳母、動画を私に見せながら
「この曲、やりたいから前奏のアレンジから楽譜書いて。」
「若いころに聞いた曲、これなんかいいのよねえ。ここのところ楽譜書いて。」
「この人の歌う曲、すきな曲あるのよねえ。曲名わかんないけど楽譜書いて。」
「スチールギターがいい」と言いながら、
「ハワイアンは嫌い。踊りがいや」という「ほぼ75歳母」
スチールギターでメロディーパートを弾きたいようで、
しかもちょっとしたアレンジも効かせたい。
ハワイアンは嫌いでも、アレンジのあおりはハワイアンを使いたい。
選曲はジャズだったり、ラテンだったり、ファドだったり・・・
スチールギターの演奏の中で、
ちょっとしたソロとか、
アンコールのお遊びなんかに演奏されるところだけを
かっこよく弾きたい
という事らしいのです。
ほぼ75歳母
「楽譜は私用に、初心者レベルでいいからね。」
簡単に書けばいいみたいにいいますけどね。
かなり無理言ってる自覚、ありますか?
ほぼ75歳母
「だって、そうじゃなきゃ、
夢がないじゃない」
申し訳ないけれど、その感覚はわからない・・・
一緒にいたうちのおとうさん(つまり私の夫)が
「子供のころに先行投資してもらったんでしょ。
やってあげなさいよ。」
と、口添えします。
やれと言われれば、やりますけどね。
どうしてだか「ほぼ75歳母」の好きな曲は
私には全部同じに聞こえて、ダメなんです。
帰りの車の中で、我が家のおとうさんが
「親に合うときには、
家事代行サービスって書いたエプロン着て、
お仕事モードで行けばいいのに。
ピアノの先生のお仕事モードも忘れずにね。」
家事代行のお仕事、したことないけど、
ピアノの先生は、していたけれど、
こちらの提案は一切聞かない、注文の多すぎ生徒さんのお仕事は
正直、困るんだよなあと思う
気の重い帰路でした。
楽譜を書くのは、明日にしよう。
あすた まにゃ~な