お店で食事をする場合、量の加減は難しいものがありますね
父(89歳)は、最近だいぶ食が細くなりました
コロナ禍以前は一人前をそこそこ頑張って食べていましたが、このところはだいぶ残すようになりました
父が外で食事をするのは午前中に病院に行った日だけです
一ヶ月に一度、あるかないかのイベントです
楽しみにしているようなので、できる限りのは付き合うようにしています
たまの事なのでお店に入ると、以前のようにあれこれ食べたくなるようです
先日はラーメン屋さんに行きたいというので 、病院からの帰宅途中のお店に入りました
「ラーメンと餃子ははずせないだろう」
「 ラーメン屋に来たら、やっぱりチャーハンは食べたいよなぁ」
気持ちはわかりますが、たぶん父はラーメン一杯が食べきれません
それでいてシェアの文化のない人ですから、
自分の分は自分の分です
「半ラーメンと半チャーハンはどうかな?」
と、すすめると
「そんなのがあるのか?」
と、興味を示しました
「食の細い人や、ダイエット中の人向けかな」
せっかくお店が『半ラーメン』『半チャーハン』と書いてくださっているので
子ども向けにも…とは言わないようにしました
「よし、それにしよう」
意気揚々と言う父をみると、言葉の選び方に間違いはなかったようです
「固めの麺が特徴なんだな」
最近何を食べても固く感じる父としては、最大限の譲歩の言葉です
「ラーメン屋に来てラーメンを残してはまずいな」
昭和ひとけたとしては、お残しするのにも言い訳が必要みたいです
半チャーハンは半分残して、半ラーメンは食べきりました
餃子を頼まなくてよかったです
お店の『お子様メニュー』と書かない優しさが、後期高齢者のプライドを守ってくださっています
その優しさに甘えつつ、もうしばらく父の外食に付き合うことになりそうです