11月16日 午前中に
無料で開放されている施設です
ここね
施設の 入り口付近からは全く富士山が見えないんですよ
方向的には見えそうな位地にあるんですけどね
駐車場から建物に向かって左手、
南館が入り口になります
入館すると、まず2階に案内されます
設定された時間になると
スクリーンに映る説明画像を見ながら
職員の方がお話ししながら
富士山を解説してくださいます
私ね
最近までどちらかと言うと
海岸線の方が興味がありましてね
海岸線ならフリーハンドで日本地図が描けるんです
でも山って
今一つ、興味もてなかったんで
どこに何という山があるのか
理解してないんですよね
富士山だって静岡と山梨の間にあることぐらいは分かりますけど
県境のどの辺かと言われると
自信がないんですよねぇ
それでも去年あたりから世界遺産に興味がわいて
富士山のことも少しづつ
おもしろいかもしれないなと思うようになったんです
富士山ってね
鉄分が多い山なんだそうです
地面が赤いところが多いのも、そのせいみたいです
赤富士というのは
夕日に映える富士というだけでなく
鉄分の多い土を持った富士
ということでもあったんですね
富士山は噴火によってできた山ですけど
かつてあった三つの活火山を その下に隠しているんだそうです
それと、300年ごとに噴火を繰り返しているそうでしてね
前回の噴火からもう300年を超えているらしいので
そろそろ……かもしれないらしいですよ
みんなであちこちお参りして
富士山の神様にお静まりいただけるように
お願いしないといけませんね
現在、富士山は
火山活動警戒レベル1
観察は怠らないようにされています
そうそう富士山って
川がない山なんですってね
教えていただくまで、私は気がついてもいなかったんですけど
山なのに川がないって、なんか不思議じゃないですか?
海岸線のある静岡側の方から考えると
富士川と言う名前の大きな川があるので
富士山から流れているとばかり思い込んでいました
改めて地図で富士川をさかのぼると
富士市を流れる川ではあるんですけど
途中から名前を代えてしまうんですね
源流は山梨県の鋸岳………
うーん………
これは、今後の私の旅テーマになるかもしれません
富士五湖を始め 富士山の周囲にある滝なども
富士山に染み込んだ水が湧き出しているのだそうです
染み込んだ水が出てくるまでには
20年近くかかるらしいですよ
私たちがいただいている富士の名水は、
ちょうど人が産まれて大人になるくらい
時間をかけた水……なんですね~
今私が住んでいる処では
秋冬の空気の澄んだ日に 遠くに富士山が見えるんです
たいてい夕焼けの鮮やかな日に見えて
翌日もお天気になることが多いです
地域的天気予報には
富士山はかかせませんね
古来、山は神様の宿るものだと思われていたので
富士山の噴火の度に神様を鎮めるためのお社が、次々作られたそうです
このあたりの鳥居は富士山の方向に建てられていることが多くて
御神体を富士山にして、お社は無しで
鳥居だけが立っているというところも
あるんだそうです
300年ごとに、あちこちお社が建てられたそうで
それはそれは大変だったなぁと思います
そしてそれも、明治の 廃仏毀釈 の時には
手荒に扱われたということなので
それもまた辛いことだなあと思うのでした
入り口からは見えないと言った富士山ですが
北館の展望台からは、天気がよければ見ることができます
山の天気は変わりやすいので、タイミングがあうとこんな感じです
今年は、例年にも増して雪が多いのだそうです
この冬は厳しい冬になるのでしょうか
1階の展示を私が登山ルートを確認しながら見ていたら、
さっき2階で解説をされていた 職員の方が近づいてきて
色々教えてくださいました
山梨側からは、
5合目まで富士スカイラインが通っていて
バスで上ることができます
スカイラインができたことで、山の茶屋はなくなってしまったそうです
はあ、そんなこともあるんですね
富士登山ができるのは7月から9月
頂上付近は登山客で大渋滞です
そのペースについて行けそうにないので
富士登山は無理だなぁと思っていることをお話したら
「少しずつ区切りながら、
バスなども使って
一合目から見て歩くことを楽しんだら
いかがでしょうか」
と、提案されました
山頂ばかりが注目されますが
動植物や地形など一合目から見所は多いので
登頂やご来光以外のテーマを楽しみたいと思います
日本中に、その地域の富士と呼ばれる山がたくさんあったり
富士を見る場所が地名になっていたり
世界遺産としてだけでない富士の楽しみ方も
これから見つけられそうだなと思っています
ちなみに富士山は
山開きが7月10日
閉山が9月10日
改めて短い期間なんだなぁと思います
山の自然は厳しいんですね
訪れてみたいと思っています