お盆よりちょっと前のことです
Xでやり取りをしている方から
「植物の栽培を始めたきっかけは何だったのですか?」
と、尋ねらまして
あまりに素朴な疑問にどう返すか言葉につまってしまいましてね
「ブログに書きますね」
と、お答えしてしまいました
古い記憶を掘り起こしつつ、書いてみようと思います
植物の栽培と言ってしまうと、親が、祖父母がかなり専門的に植物を栽培していて身近だったというのはあるのですが
親、祖父母が扱わなかった分野「ハーブ栽培」を始めたのは、結婚後に自分のスペースを持つことができてからでした
その頃は夫と外でゴハンを食べる時に「親が作らなかった料理」を選んで食べに行くことが面白くなっていた時期でもありました
「この味はなんだろう?」と料理本を手に取ることも増えて、それまで聞いた事のなかった食材の名前にたくさん出会いました
当時はスーパーにはハーブやスパイスの扱いがあまりなくて、デパ地下に行くとドライハーブを扱うお店を見つけることができました
本で読んだ名前のハーブやスパイスを、せっせと買い集めたのがハーブとの付き合いの始まりです
数年後、日本語のハーブ栽培の本が出版されるようになって、ハーブの苗も少しずつ手にとることが出来るようになりました
初めに手に入れたのはローズマリー、セージ、オレガノ、タイムです
当時は賃貸のマンションに住んでいたので、鉢植えにしてベランダで育てました
引越しの度にご近所さんに引き取っていただきながら、新たに買い直しを繰り返して今もこの4種類のハーブは庭にあります
ローズマリー

現在は立ち上がるタイプのローズマリーを育てていますが、初めて買ったローズマリーの苗は矮性と言って下に向かって伸びて育つタイプで、鉢植えのバランスが悪くてしばしばゴロゴロ転がりました
ドライハーブとして買っていたころとは比べ物にならないくらいの強い香りに戸惑ったことを覚えています
花を咲かせようと思うと意外に難しいところがありますが、そもそも丈夫な樹木なので付き合いやすいハーブです
切り取った枝は食用だけでなくお風呂に入れたり、芳香剤として部屋に置いたり、リースの土台に使ったり使い勝手の良い植物です
セージ

セージは種類が多いので食用のハーブとして探すなら「コモンセージ」と覚えた方がいいかもしれません
私はどうもコモンセージとの付き合いが下手で、虫にやられることがよくあります
今も枯れそうになっているのですが、今回は根っこを食べる系の虫にやられている気がしています(暑すぎて救出に行けません…ゴメンね)
コモンセージは他のハーブと合わせてブーケガルニにして、スープやシチューのお出汁にするのが使いやすいかなと思います
とっても日本人的な使い方として、「紫蘇の天ぷら」のように衣を軽くつけて揚げるととても良い風味を楽しめます
オレガノ

トマト系の料理によく合うハーブです
トマト系に合わせるハーブにはバジルがありますが、生のバジルは夏限定なので一年中使えるオレガノはお助けハーブです
ドライハーブと比較的近い香りがしますが、私は生の方が香りがいいように思えます
生育がいいので鉢植えの場合は、ほぼ毎年植え替えが必要です
地植えにすると蔓延るので、雑草避けになってくれます
タイム

まとめてブーケガルニにすると使い勝手がいいのですが、
小さい葉っぱだけを使おうとすると、細い枝が意外に固くて取り除くのが面倒だなと感じます
なので、タイムのドライハーブを作る方を私はめっちゃ尊敬します
気がつくと伸びすぎていたり、枝だけになって枯れこんでいたりとご機嫌うかがいが難しいところもありますが基本的には丈夫な植物です
ここまで読んでくださって
ありがとうございました
だいぶお返事が遅くなってしまい
申し訳ありません
おかげさまでいろいろなことを思い出せて楽しかったです
実家にいた時は興味を示さなかった私がベランダに鉢植えを置き始めたので、その後父が自分の育てた鉢植えを次々と持ち込むようになりました
子育てをするようになると幼稚園や学校から子供たちが花物を持ち帰るようになって、ハーブ以外の鉢も増えました
戸建ての家に引越して地面を手に入れてからのこの10年は、足の踏み場も無いほどの植物に囲まれています
ご近所さまからは「植物の種類が多い家」と言われているらしいです
育てているものは目に入りやすいので、出かけた時に生育状態が解る植物が増えました
涼しくなったら秋の植栽を楽しみに行きたいです
まだまだ暑さが続きます
健康には十分気をつけて、無理なくお過ごしくださいね