ラジオCMでこんな台詞が流れてきた
妻が入院した………
「お父さん、体操服どーこー?」
うーん………
子育てをしていたころ「○○どこ?」と、
子供たちに聞かれたことがなかったなぁ………
よく寝込んでたし
片付けとか、整理整頓とか
ダメダメなのに何でだろう……?
ちょうど休みで家にいた娘に聞いてみたら
「持ち主別の置き場が、同じパターンで決まっていたからだな」
と、言う
我が家は子供が3人で、とにかく物が多かった
とてもじゃないけど、私がひとりでモノを管理することなんてできなかったので
「自分の分は、自分で何とかしてね」
と、投げていた
今も我が家には大量の衣装ケースがある
奥行きは、だいたいこれと同じで60~74cm
高さは深いもの、浅いものを
同じシリーズで山盛り用意する
高さのあるベットの下に、
衣装ケースを目一杯詰め込んむのだ
この手のベットの下に、衣装ケースを並べていく
縦に3~4段分がひとり分の引き出しになる
横に4列、並んだと思う
階段は邪魔になるので片付けてしまったが10代の子供にとっては、特に不便でもなかったようだ
他に
ひとりひとつづつのハンガーラックを用意する
小さな部屋はハンガーラックとハイベット、二段ベットで目一杯だが良しとする以外はない
縦に積み上げられた引き出しは
たいてい上から
・下着類
・Tシャツ類
・パンツ類
・学校で使うもの
に、なっている
Yシャツや制服、Gジャンなど
ハンガーにかかったものはラックに置く
娘いわく
「兄弟のものも、だいたい同じパターンで入っていたから
どこにあるか、なんとなく解った」
「そこにないなら、どこかに干してあるよね」
そう
ここになければ、あっち
そこにもなければ、こっち
と、いくつか探せるのだ
子供にとっても
「人に聞くより、自分で探した方が早い」
我が家だった
子供たちの学用品は、食器棚に入っていた
現在は上下を分けて並べているこちらがそれだ
これも縦一列がひとり分の領分で
文房具や教科書などの
学校や塾で使うものが入っていた
窓の高さに合わせたボックスも並べた
家族の人数分5列、同じものが並んだので
遊びに来た父が
「どこに何があるか分かるのか?」
と、子供たちに訪ねてたことがあった
「ひとり、一列だからね」
と、事も無げに小学生の息子が答えていた
こちらはそれぞれのオモチャ、趣味のもの入れだったので
誰の列の何段目に何があるか、だいたいみんな把握していた
服も物も、お下がりや共有もあったけれど
自分が使いたいものが誰の管理かお互いに分かっていたから
「どこにあるの?」
という質問が
私に集中することがなかったわけだ
うーん
これは、現在の我が家よりもいいシステムだなぁ
どうも今は、私の領分が多すぎる気がする
まぁ、子供たちを主体にした事だったから
引出しの前には、あふれたものがつくなっていたこともしょっちゅうだったし
別にあった本棚は基本共有で、
常にギチギチで取り出すのに苦労するほどだったけれど
物の管理、その一点については
だいぶ助かっていたと思う
ん?
我が家の「家事する育児する旦那」はどうしてたかって?
この話のころは年間150日程度の出張から
単身赴任になる頃で
家に居ればハイパースキルを行使する旦那も
そもそも家事的戦力になってなかったんだな
でも、うちの旦那は魔法使いだから
私が家の中で見失ったものを
電話やスカイプのむこうから探し出す技を繰り出してくる
「!」
そうか
「あれはどこ?」
と聞くのは、私の方だったんだ
そしてそれを見つけるは
海外にいる旦那だったんだな
なるほど、質問が私に来ないわけに
すっきり納得の話しになった