パンって主食?
19歳娘が突然
「ねえ、パンって主食?」
と聞きました。
「いや~多分違うと思うよ。」
この会話から、パンを作るのがいかに手間がかかるかの話になりました。
「大体が、麦を粉にするのってかなり手間でしょう?」
「粉にする前の麦って、どうやって食べてたんだろうねえ」
「手間が少ないのはスープに入れることかなあ」
野菜のカウント
ヨーロッパで仕事をしていた知人と食事をしたときに、
「何がしんどかったって、野菜が少ないことだよね。
日本にいたときは特別野菜好きってこともなかったんだけどね。
向こうで野菜が欲しいって言ったら、
『日本人は米食べてるから、野菜は十分だ』って言われちゃって
炭水化物を野菜カウントするなって!!」
と、力説していたのがすごく印象に残っています。
「炭水化物を主食と考えるのって、結構、限定的な文化圏なのかもねえ」
「麦の文化圏って、降水量少ないよね。
他の野菜、育つのかなあ。」
「根菜類は結構限定的かもね。
葉物、実物は日照時間があれば充実すると思うけど」
「主食になるほどの分量を集めるのは大変かもね。」
粉を作るって
「量が少ないのに、なんで粉にしたんだろうね。」
「粉ってさ、初めは台の上でゴリゴリやったんだろうね。」
「そのうち臼みたいのができて・・・」
「風力や水力を使うようになって・・・」
「そうなると職業粉屋ができてくるんだろうね。」
「パンはどっちが先だろうね。粉屋かな、パンのレシピかな?」
「かまど、オーブンも結構大変なものだよね。
はじめは大きな葉かなんかにくるんで、火のそばに埋め込んだのかな?」
「はあ、レシピが先か、オーブンが先かもあるんだ」
「ナンなんかは、かまどありきのきがするなあ」
「なんかさあ、粉作り出すと、面白がってなんでも粉にしたような気がしない?」
「豆やら、ナッツやら?」
「使い勝手はいいよね。混ぜるの楽だし」
「カサが減るから持ち運びは楽になるよね」
「でも粉って、そのままは食べられないよね。」
「調理にも手間がかかるね。」
「そうなると粉物って、かなりぜいたくなものなんだね。」
「今じゃお手軽食材みたいに扱われてるけどね。」
「食に関する文化史って、かなり広がりそうだね。」
「54歳母、詳しいよね。」
「なんでも一回は自分の手でやってみたいと思ってたからね。
できないことも多かったけど、考えてみるのは面白かったよ。」
「それって、私たちが生まれてから?」
「考えてたのは生まれる前からだけど、
現実に照らしてやろうとしたのは生まれてからかな。」
「まだまだ楽しめそうだね。」