恥ずかしいって何?
何かの話の流れから
「恥ずかしいから」を理由にするとき、人はなぜ恥ずかしいと感じるのだろう
という話になりました。
私のピアノ教室では、発表会の時に楽譜をもって舞台に上がります。
あるとき普段から楽譜を全く見ない生徒さんが
「だって、恥ずかしいじゃない」
と、見ない楽譜をもって舞台に上がりました。
日本ではピアニストはリストに倣って楽譜を見ない、暗譜するスタイルが一般的です。
楽譜をもって舞台に上がる方が、ある意味恥ずかしいことかもしれません。
この生徒さんがなぜ恥ずかしいのか、今となっては分かりませんが、
人が恥ずかしいと感じるのはどんな時なのかが、話題になりました。
日本は恥の文化?
ちょうど授業で「日本は恥の文化」という話が出たとかで、
「どこの国でも恥の感覚はあるんじゃないかな」
と19歳娘は考えていたそうです。
「恥ずかしい感覚は、緊張からくるものだと思うんだ。」
というのが、娘の持論のようです。
私54歳母が
「〔恥ずかしい〕と、 〔恥をかく〕は、違いがあると思うんだけど、どう?」
と、聞くと
「両方〔緊張する〕が肝だから、一緒かな。」
「恥ずかしい」のも「恥をかく」のも大嫌いな兄その2
母の記憶
「兄その2って、
〔恥ずかしいから〕前に出て発表とかするの大嫌いだったよね。
でも〔できないことは恥だ〕って思ってたから、
それも大嫌いなんだよね。
だから後ろの方で、
〔俺、こんなの簡単にできるし~〕って、
さらっとやって見せてドヤ顔してるのが好きだったなあ。」
「あ、それわかる~」
「これって、やっぱり〔恥ずかしい〕が問題なのかな。
〔恥をかく〕が問題なのかな。」
「私は緊張するのが問題なんだけどね。」
「兄その2は、前に出て注目されるのが〔恥ずかしくて〕嫌なんだよね。
出来なくて〔恥をかく〕ことも嫌なんだけど。
19歳娘は、舞台度胸はピカイチだよね。
舞台の上では緊張ないし、普段の3割増しの結果を出すよね。
・・・ああ、だから緊張が問題なのか。
緊張しなければ、恥ずかしくもないんだ。」
「うん。そういうこと。
でも、〔恥ずかしい=緊張する〕じゃぁないんだよなぁ。
なんていうか、〔緊張した〕ってこと自体が〔恥ずかしい〕にすり替わってるんだろうと思うな」
「じゃあ、恥をかくっていうのは?」
「自分が何かしたというより、
自分に関わる何かが恥ずかしいことをしたとか、
誰かから恥ずかしいことをさせられた時とかに
〔恥をかいた〕って思うかな。」
goo辞書によると
〔恥ずかしい〕
〔恥をかく〕
人前で恥ずかしい思いをする。面目を失う。